こんな人におすすめ
- 「ホッケー」と「ラクロス」、それぞれどんなスポーツか知りたい
- 「ホッケー」と「ラクロス」はどう違うのか知りたい
- どっちが自分に向いてるか知りたい
「ホッケー」と「ラクロス」、両方ともスティックでボールを扱うので何となく似てますよね。
でも、何がどう違うのかよく分からないし、どちらが自分に向いてるスポーツか判断しようがないですよね。
結論、ホッケーとラクロスが似てるのは雰囲気だけ
練習環境、道具にかかる費用、ルールなど全く異なるスポーツです
そのため、向いている人も違います
似ているように思えるだけで実は全然違うので、よく理解してから入部を決めないと後悔することにもなりかねません。
本文では、「ホッケー」と「ラクロス」の違い、特徴、どんな人が向いてるかを分かりやすく説明します。
本文を読んで、自分に向いているスポーツを選び、楽しく充実した学生生活を送りましょう。
==目次==
1.ホッケー(フィールドホッケー、グランドホッケー、陸上ホッケー)とは
ホッケーは主に人工芝の上で行われる球技です。
人工芝なので選手は走ります。
スティックといわれる先の曲がった棒を使って、球体のボールをコントロールします。
ドリブルやパスでボールを運んで、ゴールに入れた得点を競い合うスポーツです。
ただし、得点はサークルといわれるゴール前の半円の中から打った(触った)シュートだけが認められます。
パスする時も、ドリブルしている時も、ボールは基本的にグラウンド上にあります。
フォーメーションや戦術はサッカーと似ていて、さらにスピーディーな展開が魅力です。
実は、ドイツではホッケーのコーチがサッカーのドイツ代表コーチになったこともあるんですよ。
1908年のロンドン大会以降、オリンピック競技になっています。
日本は男子は5回出場、女子は2000年のシドニー大会以降パリ大会まで6大会連続で出場しています。
男子日本代表は「サムライジャパン」、女子は「さくらジャパン」の愛称で親しまれていますよ。
実は、日本の団体競技初のメダルはホッケーなんです!(1932年ロスアンゼルス大会で銀メダル)。
2.ラクロスとは
ラクロスは主に人工芝または天然芝で行われる球技です。
「ホッケー」と同じく選手は走ります。
スティックの先にはクロスといわれる網のポケットがあり、その中でボールを扱います。
ポケットの中にボールを入れたまま走ったり、パスをしながらボールを運び、ゴールに入れた得点を競い合います。
ボールは基本的に空中にあります。パスやシュートで飛んでいるか、誰かの先のポケットの中にあるか。
男子はボディタックルが許されていたり、ゴールの裏も使えるので、「アイスホッケー」みたいですね。
面白いのが、ボールを外に出したら、相手ボールで始まるのではなく、ボールに一番近くにいるチームから始められます。
したがって、ボールが外に出た時のポジション争いもあるんです。
男子と女子でルールが大きく違うのも特徴です。
2028年のロスオリンピックには、120年ぶりに正式種目として復活します。
3.「ホッケー」と「ラクロス」の違い
「ホッケー」と「ラクロス」の違い
①フィールドの違い
項目 | ホッケー | ラクロス |
---|---|---|
フィールド | 人工芝 | 人工芝または天然芝 |
フィールドの大きさ | 縦91.4m x 横55.0m | 縦96~100m x 横48~55m |
ゴールの大きさ | 高さ2.14m x 横3.66m | 高さ1.27m x 183cm四方の正方形 |
ゴールの裏の使用 | 不可 | 可 |

「ホッケー」のフィールド
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
https://kotobank.jp/word/%E3%81%BB%E3%81%A4%E3%81%91%E3%83%BC-3169962#goog_rewarded

出典 日本ラクロス協会
https://www.lacrosse.gr.jp/lacrosse/rule/

出典 日本ラクロス協会
https://www.lacrosse.gr.jp/lacrosse/rule/
「ホッケー」と「ラクロス」のフィールドはほぼ同じです。
「ホッケー」はボールを転がす競技なので、地面の形状はプレーや戦術に大きく影響します。
昔は天然芝でしたが、1976年のモントリオールオリンピック以降、国際大会は全て人工芝で行われるようになりました。
ボールのイレギュラーなくなり、パスのスピードが上がったため、全く違うスポーツに生まれ変わったといっても過言ではありません。
「ラクロス」は基本的に空中でボールをパスするので、地面の形状にはあまりこだわりはないです。
日本では、サッカー場やホッケー場で試合が行われます。
「ホッケー」と「ラクロス」のフィールドで一番の違うのはゴールの裏が使えるかどうかです。
「ラクロス」はゴール裏をいかにうまく使うかが、ゴールチャンスに繋がります。
②ルールの違い
「ホッケー」と「ラクロス」のルールで最も違う点は、「接触プレー」です。
項目 | ホッケー | ラクロス(男子) | ラクロス(女子) |
---|---|---|---|
体の接触プレー | 反則 | OK | 反則 |
スティックの接触プレー | 反則 | OK | OK |
ボールが体に当たった場合 | 反則 | OK | OK |
スティックの使用制限 | 片面(左側)のみ使用可能 | 特になし | 特になし |
ボールがフィールドの外に出た後のリスタート | ボールを出した相手側チーム | ボールの近い選手側チーム | ボールの近い選手側チーム |
「ホッケー」は、体の接触だけではなく、スティック同士の接触も反則になります。
また、スティック左側の片面でしかボールを扱えず、裏面や足に当たったら反則です。
その他には、ボールを上げたり、空振りしたり、相手が近くにて危ないプレーは反則です(危なくなかったらOK)。
一方、「ラクロス」は、男子はボール保持者へのタックルやスティックチェックが許されており、激しい衝突が見られます。
ただし、スティックで相手の体を叩くことは基本的にNGです。
女子はタックルは禁止されていますが、スティックチェックはOKです。
ボールをポケットに入れてキープするのが容易な攻撃側と、守備側の均衡性を図るためにも重要な要素となっています。
「ラクロス」の特徴的なルールは、ボールがフィールドの外に出た後です。
通常、ホッケーやサッカーでは、リスタートはボールを出した相手側からですよね。
「ラクロス」の場合は違うんです。
ボールがフィールドの外に出た時点で、ボールに一番近い選手側のチームからリスタートできます。
③フォーマットの違い
項目 | ホッケー | ラクロス(男子) | ラクロス(女子) |
---|---|---|---|
チーム人数 | 11人 | 10人 | 12人 |
選手交代 | 自由 | 自由 | 自由 |
試合時間 | 15~17分 x 4クオーター | 15分 x 4クオーター | 15分 x 4クオーター |
得点 | ボールをゴールに入れたら1点 ただし、ゴール前のサークルの中から打ったシュートのみが得点になる | ボールをゴールに入れたら1点 | ボールをゴールに入れたら1点 |
「ホッケー」と「ラクロス」はどちらも運動量が多いスポーツなので、選手交代が自由です。
「ホッケー」は5~7分、「ラクロス」はもう少し早くて2~3分で交代します。
どちらもゴールに入れたら1点入りますが、「ホッケー」の場合はゴール前のサークル(半円)の中から打ったシュートのみが得点になります。
いわゆるサッカーでいう「ロングシュート」は認められないのです。
④練習や試合の環境の違い
項目 | ホッケー | ラクロス |
---|---|---|
試合の場所 | ホッケー場(人工芝) | サッカー場またはホッケー場 |
練習の場所 | ホッケー場(人工芝)または一般のグラウンド(土) | サッカー場またはホッケー場 |
練習時間 | 特に制限なし | 早朝が多い |
練習の頻度 | 毎日でも可 | 毎日でも可 |
注意点 | 人工芝と土ではプレースタイルや戦術、技術が異なる | 特になし |
「ホッケー」の試合は人工芝で行われます。
練習は、人工芝のグラウンドがなければ、土のグラウンドで行います。
人工芝は摩擦が少なく、土は凸凹があるため、プレースタイル、戦術、技術が異なります。
日本では、「ラクロス」は比較的新しいスポーツなので、他の部がグラウンドを使わない時間帯で練習することが多いようです。
結果的に、早朝の練習する大学が多いようです。
⑤道具の違い
項目 | ホッケー | ラクロス(男子) | ラクロス(女子) |
---|---|---|---|
スティック | 木製、カーボン製、グラスファイバー製 105cm以下 | アルミ製 100~180cm | アルミ製 100~cm |
ボール | 球体のボール 硬質プラスチック 野球の硬球とほぼ同じ大きさ | 球体のボール 硬質ゴム製で良く跳ねる | 球体のボール 硬質ゴム製で良く跳ねる |
防具(フィールドプレーヤー) | すね当て、マウスピース、グローブ | ヘルメット、フェイスマスク、ショルダーパット、アームパッド、グローブ、マウスピース | アイガード、グローブ、マウスピース |
防具(キーパー) | ヘルメット、フェイスマスク、グローブ、ショルダーパット、エルボーパット、レガード、 | ヘルメット、フェイスマスク、グローブ、チェストバッド、パンツ | ヘルメット、フェイスマスク、グローブ、チェストバッド、パンツ |
ユニホーム | サッカーと同じ | 専用ユニホーム | 専用ユニホーム |
靴 | ホッケーシューズ (滑りにくい靴であればなんでも可) | ラクロスシューズ (滑りにくい靴であればなんでも可) | ラクロスシューズ (滑りにくい靴であればなんでも可) |

「ホッケー」のプレーヤー
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
https://kotobank.jp/word/%E3%81%BB%E3%81%A4%E3%81%91%E3%83%BC-3169962#goog_rewarded

出典 ラクロス用品専門店 LAX KONG
https://www.laxkong.com/fs/laxkong/c/item_mens

出典 ラクロス用品専門店 LAX KONG
https://www.laxkong.com/fs/laxkong/c/item_womens
「ホッケー」と「ラクロス」の道具で、一番の違いはスティックと防具です。
「ホッケー」のボールは、地面の上でも転がりやすいように球体です。
野球の硬式ボールとほぼ同じ大きさで、硬質プラスチックで覆われていてとても硬いんですよ。
「ラクロス」のボールも球体ですが、ホッケーボールよりも少し小さく、よく跳ねます。
男子「ラクロス」はボディタックル、スティックチェックが可能なので、上半身はフル装備です。
女子も、アイガードを付けて、目を保護します。
スティックやボールは顔の高さにあることが多いので当然ですね。
⑥お金の違い
項目 | ホッケー | ラクロス(男子) | ラクロス(女子) |
---|---|---|---|
最低限必要な道具 | スティック | スティック、防具 | スティック、防具 |
初期投資 | 1万円以下 | 8~10万円 | 5万円程度 |
「ラクロス」は防具も買いそろえる必要があるため、「ホッケー」に比べて圧倒的にお金がかかります。
具体的には、ヘルメット、フェイスマスク、グローブ、ショルダーパットなどなど。。
道具はピンキリですが、こだりなく揃えたとしても男子の場合は、8~10万円はかかります。
⑦ペナルティ(警告・退場)の違い
項目 | ホッケー | ラクロス(男子) | ラクロス(女子) |
---|---|---|---|
警告 | 口頭での警告のみ | 30秒の退場(シンビン) | 口頭での警告のみ |
一次退場 | グリーンカード:2分間の退場 イエローカード:5分または10分の退場 | イエローカード:1~3分の退場 | イエローカード:2分の退場 |
退場 | レッドカード:試合終了まで退場 | レッドカード:試合終了まで退場 | レッドカード:試合終了まで退場 |
退場の間の人数 | プレーできる選手は一人少ない | レッドカードの場合は、3分経てば代わりの選手を補充できる | レッドカードの場合は、3分経てば代わりの選手を補充できる |
「ホッケー」と「ラクロス」では、警告や退場などのペナルティも異なります。
「ホッケー」は接触禁止のスポーツです。
スティックチェックをした場合はグリーンカード、体でぶつかった場合はイエローカードが出ます。
「ラクロス」はボディタックルやスティックチェックはOKですが、相手の体を叩くことは反則です。
シンビンやイエローカードの対象になります。
女子の場合は、防具を付けておらず、基本的に非接触スポーツなので、スティックで体を叩いた場合はより厳しく処分されます。
⑧歴史・成り立ちの違い
項目 | ホッケー | ラクロス |
---|---|---|
起源 | 紀元前2500年の古代エジプト ナイル川流域の洞窟に壁画としてホッケーをプレーしている様子が描かれた | 17世紀に北米の先住民が、神とのつながりを深める儀式の一環として行ったり、部族間の争いを平和的に解決手段として用いた |
近代的なルールの整備 | イギリス | カナダ |
日本への伝達 | 1906年(明治39年) 英国人牧師ウィリアム・T・グレーが慶應義塾に伝えたのがきっかけ | 1986年に慶應義塾大学の学生が日本で最初にラクロスチームを結成 (これ以前にも外国人教師により持ち込まれたが定着せず) |
国際統括団体 -名称 | 国際ホッケー連盟(FIH) | ワールドラクロス |
-設立 | 1924年(大正13年) | 1974年(昭和49年) |
-加盟国数 | 140か国(2023年) | 92か国(2024年) |
日本の統括団体 -名称 | 日本ホッケー協会(JHA) | 日本ラクロス協会(JLA) |
-設立 | 1923年(大正12年) | 1987年(昭和62年) |
盛んな地域・国 | イギリスの旧統治領(インド、パキスタン、オセアニア)、欧州、アジア | 北米(米国、カナダ)、オーストラリア、イギリス |
「ホッケー」は近代的なルール整備や国際統括団体の設立された時期や、日本に伝わった時期は100年以上も昔です。
「ホッケー」はイギリス人によって世界中に広められました。
「ラクロス」の起源は意外とカナダなんです。
ルール整備や国際統括団体の設立は約50年前と比較的最近です。
日本には1900年ごろから持ち込まれていましたが、定着しませんでした。
1980年代後半に大学生の間でブームになり、現在に至っています。
4.「ホッケー」と「ラクロス」の魅力
「ホッケー」と「ラクロス」の魅力について説明しますね。
項目 | ホッケー | ラクロス |
---|---|---|
試合展開 | スピード感あれる展開 | 攻守の入替えが激しく、次々に展開が変わる |
技術 | 緻密なスティックワーク | スティックのネット部分(ポケット)で持ち運ぶ技術 |
パス | フィールド全体を使った美しいパスワーク | 空中パスによる連携と創造性 |
ボディコンタクト | 接触プレーが少なく、老若男女問わず一緒に楽しめる | 男子は激しく、女子は頭脳戦 |
得点 | サッカーと同じく2~5点ぐらい | 10点以上入ることも珍しくない |
セットプレー | ペナルティーコーナーといわれる攻撃側が有利なセットプレーは得点の大きなチャンス サッカーいうPKのようなペナルティストロークもある | フリーポジションシュート(女子)、マンダウンオフェンス(男子)などは得点のチャンス |
「ホッケー」と「ラクロス」はそれぞれ違った魅力があります。
「ホッケー」は美しいパスワークと緻密なスティックワークが魅力です。
「ラクロス」は男子は激しいボディコンタクトやスティックチェック、女子は頭脳的な戦術が魅力ですね。
技術的な特徴と身体的な特徴ついて、それぞれ細かく見ていきましょう。
①技術的な特徴
項目 | ホッケー | ラクロス |
---|---|---|
ドリブル | スティックの左側のみで、ボールを細かくコントロール技術が必要 | ボールをスティックのネット部分(ポケット)の中で揺らせて、遠心力でクロスのネットに張りつけて持ち運ぶ技術 |
パス | グラウンダーのパスが基本だが、浮かせるパスもある | 空中を大きく使ったロングパスも可能 |
トラップ | ボールをピタッと止める技術 | 空中のボールをネット部分(ポケット)でキャッチする技術 |
シュート | ヒット、プッシュやスイープなど | オーバーハンドシュート、サイドアームシュート、アンダーハンドシュートなど |
「ホッケー」は技術的に最も難しい球技といわれています。
技術的な難易度は、道具の有無、手/足とボールを扱う場所の距離、ボールの大きさが影響するためです。
「ラクロス」手から離れた所でボールを扱いますが、ネットの中でボールを保持できるので、「ホッケー」に比べたら難易度は低いといえます。
他のスポーツとの難易度の比較をしてみました。
もちろん、サッカー、バスケットやゴルフ、テニスが簡単というわけではありませんが、難易度の観点では比較的平易といえます。
項目 | ホッケー | ラクロス | アイスホッケー | サッカー | バスケット | ゴルフ | テニス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
道具を使う | 使う | 使う | 使う | 使わない | 使わない | 使う | 使う |
選手の動き | 走る | 走る | スケート | 走る | 走る | 止まってプレー | 走る |
手/足とボールを扱う場所の距離 | 約1m | 1~1.8m | 1m以上 | 直接足で触れる | 直接手で触れる | 1m以上 | 約30cm |
ボールの大きさ | 小さい | 小さい | 小さい | 大きい | 大きい | 極めて小さい | 小さい |
技術的な難易度 | 高い | 中間 | 極めて高い | 中間 | 低い | 中間 | 中間 |
②戦術的な特徴
「ホッケー」の戦術と「ラクロス」の戦術は大きく異なります。
「ラクロス」はボールをポケットに入れて持ち運んだり、空中を大きく使ったロングパスが有効です。
男子の場合は、ボールを保持してからシュートまでの制限時間(30~60秒)が決められており、攻撃のテンポは速いです。
女子は海外では制限時間がありますが、国内ではまだ導入されていません。
一方、「ホッケー」はフィールドを大きく使ったパスワークで、緩急をつけたり数的優位な状況を作ってディフェンスを崩していきます。
最近はスクープという空中のパスもうまく利用されています。
「ホッケー」はサッカーに近く、「ラクロス」はバスケットやアイスホッケーに近いといえます。
項目 | ホッケー | ラクロス(男子) | ラクロス(女子) |
---|---|---|---|
フォーメーション | サッカーに似て4-3-3や4-4-2が主流 | AT(アタック)3人、MF3人、DF3人、G(ゴーリー)1人 | AT(アタック)5人、MF3人、DF3人、G(ゴーリー)1人 |
ポジショニング | ある程度ポジションが固定され、組織的に動く | ある程度ポジションが固定されている | ポジションが固定され、AT、MF、DFの役割が明確 |
戦術 | パスワーク、ポゼッションをしながら、ディフェンスを崩していく | セットプレー、ゴール裏の活用が重要 バスケット的な戦術が多く導入されている | ポジショニングとパスワークで相手を崩す |
プレースタイル | チームワークとパスワーク | 個人技とチームプレーの両方が重要 | チームワークとパスワーク |
フィジカルの要素 | 体やスティックの接触は反則 持久力やスプリント力は必要 | ボディチェックやスティックチェックが認められ激しい パワーや体感の強さが必須 | 体の接触は反則、スティックチェックは制限付き 持久力やスプリント力は必要 |
試合のテンポ | 比較的落ち着いた展開 (サッカーに近いがボールのスピードは速い) | 攻撃のテンポは非常に速く、攻守の切り替えが秒単位で行われる | 攻撃はややゆっくりめで、ボールを回しながら崩していくスタイル |
5.「ホッケー」のメリット・デメリット
「ホッケー」をやることのメリットとデメリットについて解説しますね。
メリット | デメリット |
---|---|
・マイナースポーツがゆえに、日本代表になって、オリンピックに出るチャンスがある ・社会人になってからも継続的にプレーできる ・就職活動でホッケー経験者に出会うと有利に働くことも ・接触がないスポーツなので、老若男女一緒にプレーできる | ・知名度が低いので、いちいち説明が必要 ・日本でホッケーで生計を立てるのは難しい ・スティックやボールがあたるケガのリスクがある |
日本では、「ホッケー」は知名度が低く、マイナーなスポーツです。
そのため、いちいち説明をしないと伝わらないデメリットがある一方、日本代表に入れるチャンスもあります。
高校から始めて日本代表になった選手もいますよ。
社会人になってからは、ホッケー場やホッケーチームは少ないですが、継続的にプレーすることが可能です。
激しいスポーツですが、接触がないので子供と一緒にプレーすることも可能ですよ。
6.「ラクロス」のメリット・デメリット
「ラクロス」をやることのメリットとデメリットについても解説します。
メリット | デメリット |
---|---|
・大学から始める選手がほとんどなので、試合に出られる可能性が高い ・また、日本代表になれる可能性も大きい ・就職活動で「レアな競技経験」として注目されることも | ・道具を揃えるのに費用がかかる ・知名度が低く、競技環境が整っていない ・激しいコンタクトによるケガのリスクがある(特に男子) |
「ラクロス」は何といっても比較的新しいスポーツなので、大学から始める人がほとんどです。
そのため、試合に出るチャンスや、日本代表に選ばれるチャンスも大きいといえます。
一方で、競技環境はまだ整っていないので、地域や年代によっては活動の場が少ないです。
男子の場合は、初期投資が大きくなる点もデメリットといえます。
7.「ホッケー」に向いてる人、「ラクロス」に向いてる人
「ホッケー」に向いてるのは戦略的に考えるのが好きで、手足が長い人。
「ラクロス」に向いてるのは、アグレッシブで闘争心があって、フィジカルが強い人。
どちらも体力は必要です!
それぞれの向いている性格、向いている体格・身体能力をまとめました。
①向いてる性格
項目 | ホッケー | ラクロス |
---|---|---|
冷静さ/闘争心 | 冷静で戦略的に考えるのが好きな人 →ゲーム全体を俯瞰し、状況判断をしながらプレーする必要がある | 闘争心を持ちながら冷静さを維持できる人 → ボディコンタクトがあるため、フィジカルの強さや闘志が重要 |
判断力 | 直感的な判断力がある人 →一瞬一瞬で局面が変わるため、直感的な判断力、反応力が求められる | 瞬時に判断し、すぐに動ける人 →試合の流れが速く、パス・シュート・守備の決断を瞬時に行う必要がある |
②向いてる体格・身体能力
項目 | ホッケー | ラクロス |
---|---|---|
スタミナ/瞬発力 | スタミナと俊敏さがある人 → 広いフィールドを走り続けるため、持久力が必須ながら、局面では瞬発力も必要 | スタミナと俊敏さがある人 → 短距離ダッシュや方向転換が得意な人 |
手足の長さ/頑丈さ | 手足が長い人 → 手足が長いと守備範囲や懐が広くなり有利 | 頑丈な体・フィジカルが強い人 → 男子はボディチェックがあるため、頑丈な体が有利 |
8.よくある質問
-
ホッケーとフィールドホッケーは違うスポーツですか?
-
同じです。
アイスホッケーと区別するために「フィールドホッケー」をいわれますが、世界的に単に「ホッケー」といえばフィールドホッケーのことをいいます。
「陸上ホッケー」「グラウンドホッケー」と呼ばれることもありますが、全部同じです。
-
どちらの方が初心者にとって始めやすいですか?
-
金銭的には「ホッケー」の方が始めやすく、技術的には「ラクロス」の方が始めやすいスポーツです。
「ラクロス」は必要な道具が多いため、初期投資が大きくなります。
-
初心者でも試合に出れますか?
-
もちろん出れます。
とくに「ラクロス」はほとんどの人が大学から始めるので全員初心者ですね。
日本代表選手も大学から始めた人がほとんどです。
「ホッケー」も高校や大学から始める人が多いスポーツです。
高校から始めた選手が日本代表に選ばれています。
-
道具は買い替える必要がありますか?
-
「ホッケー」のスティックやシューズは買い替える必要があります。
特に練習環境が土の場合、スティック、靴ともに消耗が早く、買い替えの頻度が高くなります。
「ラクロス」もシューズの買い替えは必要です。
またスティックやポケットの形状はいろんな種類があるので、ポジションによって使い分ける必要があります。
-
「ホッケー」は土のグラウンドと人工芝では異なりますか?
-
異なります。
土の場合は、地面の影響でボールがイレギュラーに跳ねるため、それに対応する技術が必要になります。
逆に人工芝の場合は、ミスは少なくなりますが、ボールと地面の摩擦が少ないためボールの勢いを止める技術が必要です。
-
プロになれますか?
-
「ホッケー」も「ラクロス」もプロになれます。
「ホッケー」はオランダやベルギーにはプロ選手がいます。
「ラクロス」は米国にプロリーグがあります。
9.まとめ
今回のブログでは「ホッケー」と「ラクロス」の違いについて、徹底的に比較しました。
どちらもエキサイティングで魅力的なスポーツです!
日本では「ホッケー」はあまり知られていませんが、世界的には人気があるスポーツです。
「ラクロス」は比較的新しいスポーツのため、世界的にはそれほど普及していませんが、日本の学生の間では人気スポーツですね。
どちらもスティックでボールを扱うので、似た雰囲気のスポーツですが、ルールや特徴はもちろん、向き不向きも全く異なります。
どちらを選ぶかで学生生活が大きく変わってくる可能性がありますよ!
よく理解してから選び、楽しめるといいですね。
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